鶏肉と言ったら「若鶏」しか知らない方も多いと思いますが、昔の田舎ではごく普通ににわとりを食べるという食物連鎖があったのです。そのにわとりは「若鶏」ではなく、「親鶏」です。現在の若鶏はブロイラー(肉用の鶏)なのです。
若鶏のほとんどが、冷凍商品や冷蔵商品です。弊社の約9割が「親鶏」です。なぜ親鶏かというと、親鶏は焼いてそのまま冷凍すると固いですが、常温商品として加工すると、味に深みと旨味が凝縮されます。煮物などには今でも親鶏の方がだしがでて美味しいといわれる方もいらっしゃいます。
常温にするには、真空パックをした後レトルト殺菌釜に入れると、袋の中の空気中の細菌が死滅するのと同時に圧力をかけるので、固い肉もちょうどいい歯ごたえになるのです。肉質や部位に合わせて調理方法を変えることで、鶏肉を美味しく加工します。